分散型SNS「Steemit」創業者Ned Scott氏来日イベントレポート

サービスリリース以降、時価総額で常に上位に位置している世界初の分散型SNS「Steemit」の創業者Ned氏が来日し、5月8日に都内で「Steemit社CEO Ned Scottが語るSteemitのヴィジョン」と題したミートアップが開催されました。 今回はそのイベントレポートをお届けいたします。

Steemitとは

Steemitは、Steem社の運営するSNSのような記事投稿サービスです。

ユーザーは記事を投稿するだけなく、他者が投稿した記事に対していいねやコメントなどのアクションを行うことができます。

Steemitの最大の特徴は、ブロックチェーンを活用することで動作している点であり、記事を投稿したり他者の投稿に対してアクションを行ったりすることで、報酬としてトークン(暗号通貨)を受け取ることができます。

このトークン付与の仕組みを非常に簡易に説明すると、「良い投稿」ほど多くのトークンを受け取ることができるようになっています。

Steemitに投稿される記事の中には800ドル以上のトークンを受け取っているものも既に存在している

こうすることで、ユーザーはより良い記事を投稿しようと努める力学が働き、Steemit上には良質なコンテンツが生成されていく、という好循環を形成することを目指しています。

Steemit社CEO Ned Scottが語るSteemitのヴィジョン

イベントは、まずNed氏によるSteemitの説明から始まりました。 Steemitはブロックチェーン上で動作する初めてのSNSであると紹介し、Steemブロックチェーンにトークンとコンテンツが記録されていくとのことです。 ※SteemitはSteemブロックチェーン上で動作するアプリケーション、Steemはブロックチェーンまたはトークンのことを指します。

Steemブロックチェーンには、Steemトークンを利用した経済圏が既に存在しつつあり、5年~10年後にはSteemブロックチェーン上に無数のアプリケーションが構築されているだろうとNed氏は述べました。

分散型SNS「Steemit」創業者のNed Scott氏

スマートメディアトークン(SMT)構想

このSteemの経済圏をより強固なものにするために、新たに「スマートメディアトークン(SMT)」という構想を進めているとのことです。 これはイーサリアムのERC20に近い概念のものであり、SMTを活用することでSteemブロックチェーン上に作られるアプリケーションに対して簡単にトークン機能を実装することができます。

Steem経済圏をより強固なものにする新たな構想「Smart Media Token」を紹介するNed氏

さらにNed氏は、このSMTを使うことで主に以下の3つの利点を得ることができるようになると述べました。

①ICOが容易になる

ERC20のように、SMTを使うことでこれまでよりも簡単にICOを実施することができるようになります。

②プラットフォーム自体でマネタイズすることができる

プラットフォームにトークンを組み込むことにより、手数料のような形でトークンを徴収することでマネタイズが可能になります。

③プラットフォームを拡大しやすくなる

また、そのプラットフォーム上に作成されるアプリケーションを利用するユーザーはSteemitのように報酬を受け取ることができるため、従来のアプリケーションよりも多くのユーザー獲得が期待できます。

Q&Aコーナー

Ned氏からの説明は30分ほどで終了し、参加者からの質問に答える時間が設けられました。

ーーアカウントベースの記事評価の仕組みをもう少し詳細に教えてください。

詳細な仕様については現在ホワイトペーパーを作成中です。一点だけ、オラクルという新たな仕組みを導入する予定です。このオラクルを用いることで、ユーザーからの記事評価のアクションを積極的に促していきたいと考えています。

ーー現状3つのトークンがSteemitで使われていますが、例えば日本発のプロジェクトであるALiSのように、同じような仕組みを1つのトークンで実現することは可能だと思いますか?

以前より我々のチームでトークン設計に関する試行錯誤を行なってきましたが、トークンは2つでも可能かもしれません。もしかしたら1つでも良くなるかもしれません。もっと検証を重ねていく必要があると考えています。

ーー現状の仕様だと、今後Steemitユーザーが増加した場合にブロックチェーンに記録されるデータの量が多すぎることになるのではありませんか? (※補足:現状のSteemitでは、投稿された記事の全テキストデータがそのままブロックチェーンに記録されています。他の一般的なブロックチェーンでは、テキストデータなどは外部に保存し、ブロックチェーンにはそのテキストデータをハッシュ化したハッシュ値のみが記録されているケースが多いです。)

SteemのコンセンサスアルゴリズムはDPoSと呼ばれ、現在は21個のノードでブロックチェーンを構成しています。 ブロックの生成タイムは平均3秒で、取引毎ににかかる時間は平均1秒となっています。 (※質問に対する明確な回答を避けていたように感じました)

ーーSMTを使うにはどのようにすればいいですか?

まず、このSMT構想を発表した直後から非常に多くの反響がありました。しかしスケジュールでは2018年末のリリースを予定しています。従って、現在はまだ詳細を述べることはできませんが、このSMTをリリースした後は、SMTユーザーに対するコンサルティング活動なども行っていきたいと考えています。

コミュニティ紹介

イベントの最後には、Steemit Japanコミュニティについても紹介されました。

現在、日本におけるSteemitユーザーは200名を超えており、毎月ミートアップも開催されているとのことです。

Steemitには、暗号通貨やブロックチェーンに関する内容の投稿だけでなく、アートやエンターテイメントなど様々な内容の投稿が存在しています。

今後は、オリジナルグッズの作成や他のブロックチェーンプロジェクトとの連携イベントなども開催していく予定であるとのことです。

まとめ

Steemはプロジェクトをリリースする前にICOを実施していない点も非常に特徴的であるといえます。

なぜなら、Steemitのような、報酬であるトークンの価値を半永久的に上げ続けていく必要のある設計のプロジェクトでは、ICOによって初期の価値が決められることが多いからです。(トークンの価値が上がり続けないとユーザーが記事を投稿しようとする力学が弱まるため)

そういった意味では、Steemブロックチェーンはそれ自体の価値がしっかりと見出されているといってもよいのではないでしょうか。

また、今回のイベントを主催したSteemit Japanコミュニティのロイヤリティも非常に高いものを感じました。

イベントの後の懇親会でNed氏に対して「他の暗号通貨プロジェクトは競合ですか?仲間ですか?」と直接質問したところ、我々は仲間であると迷わず即答したことからも、彼らのプロジェクトが順調に進んでいる様子が伺えました。

イベントの懇親会で用意されたフード類の装飾は全てコミュニティメンバーの手作りだそうです。

Steemitのユーザー数は右肩上がりで増加しているため、現在登録しようとすると数日~数週間かかってしまいます。 今後もさらなる拡大が予想されるため、興味のある方は今のうちに登録作業を済ませておくことを推奨します。

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