【取材】Gincoローンチイベント|ブロックチェーンが実現する分散化社会

4月25日、恵比寿にて開かれた仮想通貨ウォレットの開発を手がける株式会社Gincoのサービスローンチ記念イベントが開催されました。 coinge編集部も参加してきましたので、今回はイベントレポートをお届けいたします。

Gincoとは

株式会社Gincoは、「仮想通貨時代の銀行」となるべく、仮想通貨ウォレット事業や仮想通貨マイニング事業を手がけています。 今年の1月にはベンチャーキャピタルのグローバル・ブレインから1億5,000万円を調達し、日本発のウォレット事業者として大きな注目を集めました。

そんな株式会社Gincoの手がける仮想通貨ウォレット「Ginco」は、シンプルなデザインやユーザーファーストな使い心地が特徴であり、ビットコインやイーサリアムをはじめとする10種類以上の通貨に対応しています。

Gincoを使ってみる

仮想通貨ウォレットGincoについて、今後のブロックチェーン展望

まずはイベントの冒頭に、株式会社Ginco代表取締役の森川氏より、仮想通貨ウォレットGincoの紹介が行われました。 森川氏は、現状の仮想通貨と法定通貨を取り巻く環境に対して、仮想通貨が経済圏を持つ世界が実現すると独自の見解を述べました。

また、現状のブロックチェーンは、プロトコルが整備されないとアプリケーションが育たない、アプリケーションが増えないとプロトコルが整備されない、そういった状況にあると考えていると言及しました。

そういったいわゆる「トークンエコノミー」のインターフェースになるべく、ウォレット事業への参入を決めたとのことです。

現状の仮想通貨ウォレットはUI/UXが非常に悪く、ユーザーは不便な思いを強いられていると述べ、そういった課題を解決すべく、Gincoではシンプルな設計、ユーザーファーストなデザインを心がけ、かつ安全にユーザーが自身の資産を管理できるようなアプリケーションを目指して開発を進めているといいます。

Gincoの特徴

Gincoの特徴は大きくわけて、優れた安全性,使いやすさ,対応通貨が多いことの3つになります。それぞれについて下記にまとめてみました。

優れた安全性

  • 各デバイス内にのみ秘密鍵を保管
  • 1つのバックアップキーで複数の通貨を管理
  • 通信の暗号化と独自の認証方式を採用

使いやすさ

  • シンプルなUI
  • 簡単なバックアップ機能
  • 充実したカスタマーサポート体制

対応通貨(順次追加予定)

  • Ethereum
  • Bitcoin
  • Augur
  • DigixDAO
  • TRON
  • OmiseGO
  • 0x
  • EOS
  • Kyber
  • Zilliqa
  • Status
  • Decentraland

Zilliqa|ハイスループットブロックチェーン

続いて、Zilliqaの Head of Business Developmentを務めるOng En Hui氏より、高いスループット性能を備えたブロックチェーンZilliqaの紹介が行われました。

現状のブロックチェーンにはスケーリングの問題があり、ビットコインではライトニングネットワークが、イーサリアムではライデンネットワークなどの解決策が存在しています。 しかし、それらはいずれもオフチェーンでの対応あるため、Zilliqaはあくまでもオンチェーンでの解決を目指していきたいと考えているとのことです。

既存ブロックチェーンの多くは、全ノードが全トランザクションを処理するために同じ計算をしており、ビットコインは約7tps(1秒間に処理できる取引の数)、イーサリアムは約15tpsが処理能力の限界となっています。

これに対してZilliqaのブロックチェーンは、シャーディングという技術を用いることで計算と承認を分割して並列処理し、劇的なパフォーマンス向上を実現しています。

ZilliqaはPPFTというコンセンサスアルゴリズムを用いることで、イーサリアムに比べてエネルギー消費を1/10ほどに抑えることに成功しているといいます。

また、現在はSCILLAと呼ばれる新しいスマートコントラクトの言語も開発しているとのことです。

人気分散型ゲーム「Etheremon」

Zilliqaに続いて、分散型ゲームの代表格であるEtheremonのFounder、 Naka Nhu氏が登壇しました。

Naka氏はまずこれまでのゲームの歴史を振り返り、Game1.0ではポケモンやスーパーマリオなどの個人で楽しむ形のゲームが流行し、Game2.0はオンラインゲームなどのいわゆるe-sportsが流行したと説明しました。

そしてGame3.0は、VR×Blockchainによって実現されると述べ、VR内での仮想世界のゲームにブロックチェーンを掛け合わせることで、仮想世界内の存在の所有権が確立される時代が到来すると独自の見解を語りました。

Etheremonはブロックチェーン上で動作するゲームであり、Etheremon内に登場するキャラクターやアイテムは完全に一意であり、その所有権もまた完全に一意であることが特徴です。

Naka氏は、ポケモンにインスピレーションを受けてEtheremonを開発したといい、デザインを非常に大切にしているとのことです。

Etheremonには、バトルモードやトレーニングモード、アドベンチャーモードが用意されており、ポケモンの世界観が忠実に再現されています。(※アドベンチャーモードは5月以降にリリース予定)

Etheremon内のモンスターは育てたりバトルさせたりできますが、育てたモンスターはEtheremon内のマーケットプレイスで売ることもでき、報酬としてイーサリアムを受け取ることができます。

Etheremon内のモンスターはERC721に則ったトークンとして開発されています。 また、Etheremon内には、ERC20に則ったEMONTというトークンが用意されており、Etheremon内で通貨として使用されています。

また、今夏にDecentralandとパートナーシップを組む予定を発表し、Decentraland内にEtheremonのモンスターが登場するように開発を進めていくと述べました。

パネルディスカッション:Ginco × DApps

次のセッションでは、Gincoの森川氏とZilliqaのOng氏、EtheremonのNaka氏によるパネルディスカッションが行われました。

ブロックチェーンの魅力とは?

-Zilliqa
ブロックチェーンによって送金が利用者同士で直接行えるようになった。

-Etheremon
分散化によって新たなゲーム体験を実現することができた。

DAppsが社会に浸透していくには何が必要か?

-Zilliqa
ブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決しなければならない。Zilliqaはオフチェーンではなくあくまでオンチェーンで解決していきたい。 さらに、Zilliqaのブロックチェーン上にサイドチェーンやオフチェーンが構築されれば、より高度なスケーリングが実現されると考えている。 今後は各国でZilliqaを使ったハッカソンも開催していく。

DAppsは我々の生活をどのように変えるか?

-Etheremon
アセットに対する所有権が完全に保証されるようになる。

コミュニティの作り方はどのように行なっているのか?

-Etheremon
忠誠心の高いロイヤルコミュニティを作ることが大事。分散型のゲームにおいては、プレイヤーの保有するアセットが一意であるため、自然とユーザーのロイヤリティも高まってくる。

今後の成長戦略は?

-Etheremon
クリプトコミュニティはまだまだ若いため、ユーザーの教育が必要になってくる。

例えば、ゲーム内のアセットは完全に自分の所有権にあるということを実際に体感してもらわなければ、それがどれだけ凄いことなのかがわからない。

今後DAppsが発展するために、インターフェースを担うウォレットに対してどういった期待を抱いているか?

-Zilliqa
使いやすさが重要。WeChat Payのようにユーザーフレンドリーな利用体験を提供してほしい

-Etheremon
新たなユーザーがクリプトの世界に入っていくには、まずはインターフェースが優しくないと厳しい。

Q&Aセッション

各登壇者に対して、来場者が質問する機会も設けられました。

Q:今後自社で取引所を運営する可能性は?

-Zilliqa
DEXは素晴らしいが、スケーラビリティ問題などによってユーザー体験が非常に悪いため、まずはその問題を解決する必要がある。

Q:Etheremonのユーザーはどこの国が多い?

-Etheremon-Zilliqa
現状は、日本が非常に多い。

Q:日本の法規制についてはどのように考えているか

-Etheremon-Zilliqa
ERC721に対する規制はないという認識を持っている。しかし、新たな規制が整備されたらしっかり準拠してやっていく方針である。

Q:Decentralandと組んでどのようなゲームにしていくのか

-Etheremon-Zilliqa
サービスのシステムロジックを共有するといった形のパートナーシップにしようと考えている。3つのモードがそれぞれVRの世界で利用できるようにする予定である。

Gincoの課題

イベントの最後には、Gincoの今後について、代表取締役の森川氏より説明がありました。

森川氏は、Ginco2.0と称して、各ブロックチェーンサービスとそれぞれのブロックチェーンを繋ぐ役割を担っていきたいと述べました。

さらに、そういった役割を既存のレギュレーションをしっかりと遵守した上で実現したいと述べました。

Gincoでは今後、ビットコインキャッシュやライトコイン、モナコインなどへの対応も進めていき、DEX機能の搭載や、年内には法定通貨からの入金にも対応する予定であると発表しました。

森川氏は最後に、ユーザーファーストなプロダクト開発、海外に認められるような「ジャパニーズクオリティ」のプロダクトを開発していきたいと述べ、本イベントを締めくくりました。

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