ウォレットはなぜ必要?
ウォレットとは?
仮想通貨を保管・管理する場所
買った通貨をそのままにしていると取引所で保管することになります。しかし、取引所にはハッキングリスクや倒産リスクがあるため大切な資産が流出する危険があります。実際、2018年1月のコインチェック事件では、大手取引所のコインチェックが外部からの不正アクセスによるハッキングにあい約580億円相当の顧客のNEMが流出しました。
個人のウォレットで管理すれば、このようなリスクを回避することができます。まずはウォレットについてご紹介し、その後リップルに対応したウォレットをご紹介します。
ウォレットには5種類ある
ウォレットは大きく分けて以下の5種類があります。
ウォレット早見比較表
セキュリティー | 利便性 | 価格 | |
---|---|---|---|
ウェブウォレット | △ | ◎ | 無料 |
モバイルウォレット | △ | ◎ | 無料 |
デスクトップウォレット | 〇 | 〇 | 無料 |
ハードウェアウォレット | ◎ | △ | 約2万円 |
ペーパーウォレット | ◎ | △ | 無料 |
目的別おすすめのウォレット
短期保有者におすすめ
頻繁に入出金する人向け
モバイルウォレット・デスクトップウォレット
大量保有者におすすめ
多額のコインを安全に管理したい人向け
ペーパーウォレット・ハードウェアウォレット
ウォレットの特徴
ウェブウォレット
サイトに登録してサイト運営者のサーバー内のインターネット上で仮想通貨を管理するものです。
- どのデバイスからもアクセス可能でいつでも、どこでも管理、操作できる
- サイトの登録が簡単
- データが常にオンラインにあるためセキュリティー上のリスクがある
モバイルウォレット
スマートフォンにウォレットのソフトウェアをインストールして、スマホにデータを保管するタイプのウォレットです。データ自体はスマホ内に保存され専用のアプリで管理・操作します。

- スマホさえあればいつでもどこでも操作できる
- 個人のスマホで秘密鍵を管理できるため、ウェブウォレットほどハッキングのリスクは高くない
- インターネットを介して利用するためハッキングのリスクはある
- スマホが壊れるとウォレットにアクセスできず資産を全て失う可能性がある
デスクトップウォレット
PCにウォレットのソフトウェアをインストールして、PCにデータを保管するタイプのウォレットです。

メリット
- ・オフラインで利用することによってハードウェアウォレットのような高いセキュリティ性能を実現可能
- ・オフライン状態でもウォレットの中身をチェックできる
- ・全てのブロックチェーン情報を見ることができるフルノード版では、マイニングに参加できる
デメリット
- ・PCがオンライン状態であればセキュリティリスクが高まる
- ・1つのPCでしか管理・操作できない
- ・PCが壊れた場合仮想通貨を全て失う可能性がある
- ・複数種類の通貨の同時管理ができないため1つのデスクトップウォレットに1通貨しか管理できない
ハードウェアウォレット
USBやSDカードなどの専用端末に仮想通貨データを保管するウォレットです。

メリット
- ・完全にインターネットに繋がっていない状態で管理可能なため、ハッキングのリスクはなくセキュリティは高い
- ・秘密キーさえあれば、自分の保管した仮想通貨にアクセスできる
- ・複数の種類の仮想通貨を入れることができる
デメリット
- ・操作の度にPCに繋ぐ必要があり利便性は落ちる
- ・秘密キーをなくしたり忘れると、仮想通貨を全て失う
- ・専用端末のメンテナンスやファームウェアの更新が必要で管理が面倒
ペーパーウォレット
秘密鍵などの仮想通貨データを紙に印刷して保管するウォレットです。

メリット
- ・完全にインターネットに繋がっていない状態で管理可能なため、ハッキングのリスクはなくセキュリティは高い
- ・コールドウォレットの中ではコストが低い
デメリット
- ・紙を紛失、消失すると仮想通貨を全て失う
- ・一回の入金と出金に時間と手間がかかるため利便性が悪い
リップルウォレットの早見比較表
仮想通貨ごとに対応しているウォレットは異なります。ここでは、リップルに対応している人気のウォレットを比較しながらご紹介します。
ウォレットの種類 | リップルウォレット |
---|---|
ウェブウォレット | Gatehub |
モバイルウォレット | Toast Wallet |
デスクトップウォレット | ripple-client-desktop |
ハードウェアウォレット | Ledger Nano S |
ペーパーウォレット | Ripple Paper Wallet Generator |
リップルウォレットの特徴
Gatehub:人気のウェブウォレット
ネット上にあるためハッキングの可能性はありますが、秘密鍵の管理を自分でできます。秘密鍵さえ自分で管理していれば、どのサービスからでもシステムにアクセスすることが可能です。
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Toast Wallet:iPhone・Android対応モバイルウォレット
iPhone・Androidの両方のスマートフォンアプリで利用可能なリップル専用のモバイルウォレット スマホで操作でき利便性が非常に高いですが、2段階認証がなくハードウェアウォレット等と比べるとややセキュリティ性能が低いです。また、日本語対応がない点はデメリットです。
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ripple-client-desktop:見やすいデスクトップウォレット
シンプルでわかりやすいデスクトップウォレットです。ハッキングの可能性はありますが、オフラインで利用すれば多くはそのリスクを避けられ、秘密鍵を自分で管理できるので比較的安全性は高いです。自分のパソコンでコインを管理できる一方、他のデバイスでは利用できない点は不便です。
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Ledger Nano S:大人気のハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットでもトップクラスの人気を誇る製品です。オフラインで保管するためハッキングの危険はなく、2段階認証にも対応しているためセキュリティ対策は抜群です。本体はUSBメモリほどの大きさで持ち歩きもしやすい大きさです。さらに、リップルの他にもビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ダッシュなど多くの仮想通貨に対応しているので複数の種類の通貨を所持している人にはおすすめです。故障や紛失を起こしリカバリーフレーズがないと、復元できなくなり全ての財産を失います。管理を厳重に行う必要があります。
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Ripple Paper Wallet Generator:ペーパーウォレット
リップル専用のペーパーウォレットです。ハッキングのリスクはないため安全ですが、入出金の取引には時間と手間がかかる点がデメリットです。また、紙の紛失、消失には注意が必要です。引き出しをする時に、最低でも20XRPを残す必要があるので、その点も覚えておきましょう。
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目的別に最適なウォレットを紹介
大量保有者におすすめ
Ledger Nano S・Ripple Paper Wallet Generator
多額のコインを安全に管理したい人向け 常にオフラインで管理される、セキュリティ対策が強固なウォレットがおすすめです。
短期保有者におすすめ
Gatehub・Toast Wallet
頻繁に入出金する人向け いつでもどこでも操作できるウォレットがおすすめです。
利便性と安全性も重視する人向け
ripple-client-desktop
利便性と安全性両方のバランスがとれたウォレットがおすすめです。
複数のコインを保有する人向け
Ledger Nano S
多くの仮想通貨に対応しているウォレットがおすすめです。
まとめ
安全かつ便利にコインを管理することは非常に重要です。まずは、ハッキングのリスクもあり安全とはいいがたい取引所ではなく、個人のウォレットで管理するようにしましょう。その際、安全性と利便性の両側面から各々のウォレットをチェックして、どのウォレットが自分にとって一番良いか探りましょう。