目次
仮想通貨の使い方とは?意外とある使い道
仮想通貨の使い道として利用できるのは、主に資産運用と公共料金の支払い、ショッピングや寄付などです。それぞれどのようにして利用するのか見ていきましょう。
資産運用
日本円でビットコインを購入し、ビットコインの値上がりで出た利益をアルトコインやトークンの購入に充てて投資することもできます。特に注目したいのがICO(イニシャル・コイン・オファリング)への投資です。
ICOとは、新しい企業の資金調達法として注目を集めている方法で、事業資金を調達するために企業が独自の通貨を発行する方法です。
ICOの場合、発行してすぐにはほとんど価値がありませんが、企業が成長するとICOの値も上がり、その結果大幅に利益をもたらしてくれることがあります。
その他ビットコインFXや毎月定額のコインを購入して積み立てるコイン積み立てなど、仮想通貨を利用することで多様な手段を用いて資産を増やすことができます。
公共料金の支払い※coincheckでんきは一時的に新規ユーザー登録を制限中
電気料金などの公共料金にも仮想通貨が利用できます。電力自由化とガス自由化によって、これまでそれらに参入できなかった民間企業がなだれ込むようにしてサービスを開始していますが、一部の企業では、国内の取引所と連携して仮想通貨による支払いを受け付けています。
コインチェックでは電気料金をビットコインで支払う「coincheck電気」を、ビットフライヤーでは大手ガス会社5社と提携し、ガス料金を仮想通貨で支払える仕組みづくりをおこなっています。
これからも仮想通貨の普及度合いによっては、公共料金の仮想通貨払いが全国に広がる可能性もあるでしょう。
買い物や飲食代などの決済・食事
ビットコイン決済利用可能なお店として有名なのがビックカメラです。その他、東京近郊や大阪では飲食店、歯科医院、サロン、マッサージ店などの支払いにも利用できます。
まだ地方には浸透していませんが、これからも多くのお店が仮想通貨支払いを導入するでしょう。
寄付
仮想通貨で寄付をおこなうこともできます。コインチェックでは、熊本地震や台湾地震などの際にビットコインでの寄付を受け付けていました。
ビットフライヤーでは、赤十字に寄付できるほか、クラウドファンディングによる寄付にも利用できます。
仮想通貨で出た利益を困っている人を助けるために活用することができ、気軽に社会貢献ができます。
日本でビットコインが使える実店舗と使い方
国内では徐々にビットコイン決済に対応する店舗が増えてきています。ここからはビックカメラとメガネスーパー、および飲食店での使い方について解説します。
ビックカメラでの使い方
ビックカメラでは、店舗によって「ビットコイン決済専用」のカウンターが用意されています。ビットコイン決済を利用する際には、あらかじめ店員にその旨を伝え、どこで決済すればいいのか尋ねてみたほうがいいでしょう。
事前準備
まずはスマホにウォレットアプリをインストールしておきましょう。現在利用している取引所のウォレットをダウンロードしログインしておきます。
支払い
品物をレジに通すと、店員はQRコードを表示しているスマホを差し出します。支払いするときには、ウォレットのQRコード読み取り画面を開き、店員の端末にあるQRコードを読み取ります。
すると支払いに必要なビットコイン数と「この請求金額を支払いますか?」という文言が出てきますので、その下にある「支払う」ボタンをタップし支払いを完了させましょう。
注意点
ビットコイン決済は上記のように非常に手軽におこなえます。ただしブロックチェーンの特性上、支払いを戻すことはできません。間違いのないよう、必ず金額を確認してから支払いを完了させましょう。
また、ビットコイン決済で利用できるのは30万円までです。それ以上はその他の支払いになりますので注意してください。
気になる消費税ですが、支払方法がビットコインであっても、消費税は現金と同じようにかかります。
メガネスーパーでの使い方
メガネスーパーでは、インバウンド対策の一環としてビットコイン決済を導入しています。ビットコイン決済だけではなくクレジットカードや電子マネー払いも店側の負担なく導入できるため、これからメガネスーパーだけではなく多くのお店で広がるのではないでしょうか。
airレジを利用した決済
メガネスーパーでは、リクルート社が運営しているアプリ型レジ「Airレジ」を利用したビットコイン決済が可能です。
AirレジではiPadを利用しQRコードを表示します。そのほかの利用方法はビックカメラと同じく、ウォレットのQRコード読み取り画面を表示させ、QRコードを読み取り支払いします。
六本木のBar
飲食店での支払いにもビットコインを利用してみましょう。
The Pink Cow
日本で最初にビットコインを導入したことで有名なお店です。おいしいカルフォルニア料理とお酒、音楽やアートを求めている外国人客の姿が多くみられます。またビットコインユーザーの集まりにもよく利用されているようです。
支払の際には、QRコードが表示されたスマホを店員が差し出しますので、こちらはスマホのウォレットでQRコードを読み取り支払いをします。
Hackers Bar
「ハッカーがおもてなしをする店」という変わったコンセプトの飲食店です。食事の間にハッカーがコーディングを行うなど、他にはないサービスを展開しています。多種多様なアルコールが用意されており、きらびやかなカクテルも得意です。
こちらも他のお店と同様、QRコードを読み取るだけで簡単にビットコイン決済が完了します。
仮想通貨で決済するメリットとデメリットについて
実際に様々な場面で利用可能になってきた仮想通貨ですが、利用にはメリットだけではなくデメリットも存在しています。仮想通貨による決済のリスクを知って、正しく利用しましょう。
仮想通貨で決済するメリット
仮想通貨決済を利用することで、現金やカードを持ち歩かずに買い物や飲食が可能になります。そのため安全性が高く、「盗まれたらどうしよう、落としたらどうしよう」という不安を感じることがありません。
ウォレットに2段階認証を取り入れていれば万が一スマホを紛失しても、ビットコインを盗まれる心配はないでしょう。
そして仮想通貨決済の最も良い点は、どこの国でも簡単に利用できる点です。わざわざその国の法定通貨に交換することなく、世界中で利用できます。
仮想通貨で決済するデメリット
一方で、仮想通貨決済でのデメリットは「レートの変動が激しすぎる」「手数料がかかる」「税金がかかることがある」といった点です。
仮想通貨の価格が上がったから買い物をしようと思っても、商品を選んでいる間に暴落してしまう可能性もあります。そして買い物をするたびにかかる送金手数料も気になります。
税金については、利用した仮想通貨が購入時よりも値が上がっている状態で決済に使用することで、課税対象となりますので注意しましょう。