世界初の仮想通貨ビットコイン

2017年に大きな話題となったビットコイン。この記事では、その成り立ちからビットコインの特徴などを紹介していきます。

手元に保管することができないビットコインは所有するのが不安だと思っていたり、価格が高まっているけど、本当に価値のあるものなのかわからないという疑問を解消します。

ビットコインの成り立ちとその歴史

ビットコインの成り立ち

ビットコインは、2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物によって公開された論文を元にして2009年から開発、運用が始まった世界初の仮想通貨です。元々は、1998年にWei Dai氏が考案した仮想通貨の概念を実現したものです。

これは非中央集権的で新しい通貨を提唱したものでしたが、当時はセキュリティ等の問題もあって実現する技術が存在しませんでした。それから10年後、サトシ・ナカモト氏が公開した論文によってオープンソースで開発が進められました。

論文を公開して間もない2010年にサトシ・ナカモト氏は姿を消してしまいましたが、それ以降もビットコインのコンセプトに共感して集まった多くの開発者によって成長し続けています。

ビットコインの運用が始まってから1年後の2010年には、ビットコインを使って初めて決済がされました。アメリカでピザのデリバリーに対してビットコインが支払われるというものでしたが、この当時のビットコインの価格は1BTCあたり0.2セント、つまり日本円で約0.2円の価値でした。それが現在では1BTCあたり100万円を超えるまでになっています。

ビットコインが広まったきっかけマウントゴックス事件

2014年2月、当時世界最大級の仮想通貨取引所であったMt.Goxから、75万BTC(当時は1BTCが550ドル程だったので日本円で約470億円)とユーザーからの預かり金である約28億円が盗まれるというマウントゴックス事件が起こりました。

この事件が起こったことによって、多くの人がビットコインに対して「なんとなく怪しい...」といったネガティブな印象を与えることになってしまいました。しかし、それと同時により多くの人にその存在が知れ渡るきっかけになった事件であるとも言えます。

マウントゴックス事件から見るビットコインの安全性

すでに述べたように、マウントゴックス事件では75万BTCが盗まれてしまいました。ではなぜ、このような事件が起こってしまったのでしょうか。

マウントゴックスは取引所であるため、ユーザーはそこにビットコインや日本円を預けて取引を行なっています。つまり、自分のウォレットから取引する分だけ引き出すという手間を省くために、マウントゴックスという取引所に管理を委託しているという状況です。

マウントゴックスは、これらのユーザーから預かっている財産を同一の口座で管理していたと言われています。また、ホットウォレットと呼ばれるオンライン上での管理であったために、セキュリティ対策が十分ではありませんでした。

つまり、この事件はビットコインそのものではなく、マウントゴックスのセキュリティの問題が大きいのです。確かに、価格変動が大きいという点では一気に価値が下がってしまうというリスクはありますが、ビットコイン自体は自分で安全な管理方法を選ぶことによって守ることができるのです。

ビットコインはなぜ価値が高まったのか、その特徴とは

p2p

ビットコインは、法定通貨のように中央銀行が貨幣を発行・管理している訳ではないという点で特徴的です。Peer to Peerというネットワーク上でユーザーが対等に通信できる技術を使って運営されています。簡単に言えば、個人や法人間の取引において、銀行を介さずに直接取引が可能になるということです。

ビットコインの取引では手数料を自由に設定可能

ビットコインを利用すれば直接取引をすることが可能になります。現在のように円で取引をする場合だと、銀行を介して取引をすることになるため手数料が発生しますが、ユーザー間の直接取引では何も介在するものがないため、その手数料は基本的にかからないということになります。

ビットコインは制限なく取引することができる

ビットコインを使えばあらゆる制限なく取引することができます。例えば、海外との取引をしたい場合や深夜に取引する場合など、その量も制限なく取引することが可能です。つまり、時間や空間といった壁はビットコインの取引においては存在しません。
また、これらの取引ももちろん手数料はかかりません。

ビットコインの価値はその利便性

以上のようにビットコインは実際に通貨として利用するという目的にそえば、とても利便性の高いものです。現在は値動きが激しく投機の対象として扱われていますが、世界に広く普及すればとても魅力的な決済手段となるでしょう。

しかし、上記のように値動きが激しかったり、まだ決済手段として広く普及していないことは課題でもあります。それに、まだ開発途中であるためまだまだ技術的にも浸透するのは先になるかもしれません。

ビットコインの手数料がかかるケースと取引所の存在

ビットコインの手数料は本来であれば自由に取り決めることができます。しかし、最近では取引の手数料が高いといった声を耳にすることがあります。これはどういうことなのでしょうか。

ビットコイン取引の処理と手数料

ビットコインを使って取引する場合、それが実行された瞬間から取引が正式なものとして処理されるまでに最低でも10分かかる仕組みになっています。後述しますが、この処理を行う作業はマイニングと呼ばれ、膨大な量の計算処理をすることになるため時間が必要になります。

マイニングを行うマイナーは、手数料が高い順番に取引を処理することになります。したがって、早く処理をしたいとなれば多くの手数料を支払うことになり、結果として手数料が上がってしまっているのです。 これが手数料が高いと言われている原因になります。

取引所と販売所の違い

取引所の手数料の話をする前に、取引所と販売所の違いを理解するところから始めましょう。多くの場合、仮想通貨取引所としてまとめられてしまっていますが、全然違う性質を持っています。

簡単に言えば、取引所とはビットコインを売りたいユーザーと買いたいユーザーが直接取引をするところで、販売所とはいわゆる取引所と呼ばれているところからビットコインを買うことになります。

取引所では希望の金額で買うことができる

取引所を利用して取引をする場合、自分が買いたい値段を指定して、その値段で売り出されたタイミングで買うことができます。逆にいうと、売りたいユーザーが指定している値段で買いたいと思えばその値段で買えるということです。ただし、安い値段で購入しても手数料はかかってしまいます。

販売所を利用する場合は販売所指定の金額で購入

取引所で購入する場合は自分の希望する値段まで待たなければいけませんが、販売所を利用すればすぐにビットコインを購入することができます。

ただし、ユーザー間の取引ではなく、販売所から直接購入するため、販売所が定める割高な金額で購入することになります。つまり、早く買える分、高くついてしまいますよということです。

主要取引所の手数料を比較

ここまでで取引所と販売所の違いを説明してきましたが、実際の取引所では手数料はどのくらいなのかを見ていきます。

取引所 販売所 取引所手数料 販売所手数料
BitFlyer 0.01~0.15% 無料
Coincheck 無料※1 無料
Zaif -0.05%(maker)
-0.01%(taker)※2
無料
Bitbank × 無料 -

※1キャンペーン中により無料。
※2makerとは自ら指定した金額になるまで待って購入するもの、takerとはすでに売り出されている金額で購入すること。

このように、販売所では割高な金額で買うことになり、取引所で買う場合も手数料が上乗せされます。自分が購入する量によってどちらが安いのか考えてから買うことが重要です。

ビットコインの発行手段マイニングとは何か

すでに述べたように、ビットコインは日本円のように日本銀行が発行・管理を行なっているわけではありません。では、どのように新しいコインが生まれているのでしょうか。
その答えがマイニングと呼ばれる作業です。ここで詳しく見ていきましょう。

マイニングの仕組み

ビットコインによる取引はブロックチェーンと呼ばれる記録台帳に記録されていきます。この記録される過程において、その取引と過去の取引の整合性が取れるよう、数学的に処理をしていきます。

簡単に言えば、ある取引がブロックチェーン上で承認されるには、一秒に何十億という計算処理をすることが必要になってくるということです。この計算処理を行い、取引を承認するという作業がマイニングです。

マイニングとビットコイン発行の関係

したがって、マイニングはとても多くのコストがかかる作業なのですが、これがなければビットコインの取引は健全に運用されません。なので、この計算処理を行った者に対して、新規発行という形でビットコインが報酬として与えられます。
これがビットコインが新規発行される唯一の仕組みになっています。

ビットコインは無限に発行されるのか

マイニングによってビットコインが新規発行される仕組みになっていますが、それは無限に発行される訳ではありません。発行数には制限があり、2100万BTCまでとなっていて、その上限までは4年ごとに発行量が半減するようになっています。

したがって、発行量が少なくなるにつれてマイナー間での競争が激しくなり、マイニングの難易度も上がっていくことになります。

また、2100万BTC発行されるとマイニングでの新規発行はなくなってしまうので、マイナーに対しては取引の手数料が与えられるような仕組みになっています。

ビットコインが分裂?ハードフォークとは何か

ハードフォーク

ビットコインはこれまでに何回かのハードフォークを経験しています。ハードフォークとは、簡単にいうと互換性のないアップデートです。ハードフォークを通して新しい通貨が生まれ、古い通貨も存続することになるので、結果としてコインが分裂するという形になります。

ビットコイン最大のハードフォーク

ビットコインは2017年8月にハードフォークが行われました。つまり、ビットコインがビットコインキャッシュという別の通貨に分裂したということです。この際、ビットコインを取引所やウォレットに置いておいた場合、ビットコインと同数のビットコインキャッシュが付与されました。

ハードフォークの原因「スケーラビリティ問題」

そもそもなぜビットコインは分裂したのでしょうか。技術的なアップデートだけであれば分裂する必要はないのでは?と思う方もいるのではないかと思います。ズバリ、その理由はスケーラビリティ問題に対する解決方法で意見が分かれたことにあります。

スケーラビリティ問題とは、ビットコインの取引量が増えた結果、ブロックチェーンにおいて取引が記録されるブロックの容量がいっぱいになってしまい、取引にかかる時間が長くなってしまったことです。また、ユーザーはその取引にかかる時間を短縮するために手数料としてビットコインを支払うことができるのですが、その手数料も高騰してしまいました。

そもそも、取引のスピードの速さや手数料が安いことがビットコインの特徴だったのにも関わらず、このような状況になってしまったのがスケーラビリティ問題ということです。

新技術セグウィットを使った解決

すでに述べたように、取引スピードが遅くなってしまった原因は、ブロックの容量に限界がきているということが大きいです。この問題に対して、ブロックに格納する取引の情報を抑える技術が生まれました。それがセグウィットです。

これによって、ブロックに余裕ができ、同じブロック容量でも多くの取引情報を格納することができるようになりました。現在ビットコインと呼ばれているものはこの解決方法を採用したものになります。

ビットコインキャッシュを生んだもう一つの解決方法

もう一つの解決方法は、ブロックの容量を大きくしてしまおうというものです。容量がいっぱいならば、増やしてしまおうというシンプルなアイディアです。ちなみに、この方法を採用して生まれたコインが、ビットコインキャッシュとなって現在取引されています。

ビットコインは今後どうなっていくのか

ビットコインはまだまだ発展途上の通貨です。取引スピードや手数料の問題もまだ解決できているとは言えませんが、より取引スピードを上げるような新しい取り組みが開発者たちの間で日々行われています。

その価値変動的な側面においても今後は適切に上昇していくかもしれません。現在は投機の対象として扱われている部分がありますが、決済手段として導入するサービスが増えていって、個人や企業に普及していけばその需要は高くなっていきます。

マイニングで新規発行される供給量の上限は決まっているので、単純な需要と供給のバランスで見てもこれからのビットコインの価値は上がっていくかもしれません。

この記事のまとめ

  • ビットコインは管理者がいない非中央集権な通過
  • ビットコイン取引は基本的に手数料が安い
  • いつでもどこでも取引が可能

ビットコインは決済手段として普及されていけば、とても便利な魅力的な通貨であると言えます。まだ価格変動が大きいところがあったり、特定の取引所ではビットコインが盗まれてしまうといったこともありますが、ビットコイン自体はブロックチェーンに基づいた素晴らしいものです。

まだまだ発展途上な技術ではありますが、今後の普及を見越してビットコインを初めてみてはいかがでしょうか。

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